はじめに|2026年7月は、AIが「完成まで進める仕事の相棒」へ変わった月

2026年7月の生成AIニュースを振り返ると、共通して見えてくるのは、AIが「質問に答える道具」から「完成物をつくる仕事の相棒」へ進んだことです。
これまで生成AIは、文章の下書きや要約など、1つの作業を手伝ってもらう使い方が中心でした。しかし今月は、情報収集、分析、資料作成、確認、共有までをまとめて支援する機能が相次いで発表されました。
- ChatGPT Workが、複数のアプリやファイルをまたいで仕事を進める
- GPT-5.6が、Word・Excel・PowerPointなどの完成度を高める
- ChatGPT Sitesが、自然な言葉から業務用サイトを作る
- Geminiが、Google Docsの図解作成とコメント対応を支援する
- Claude Opus 5が、長い作業を丁寧に確認しながら進める
ビジネスパーソンにとって重要なのは、AIモデル同士の細かな性能競争ではありません。自社の業務をどこまで任せ、どこで人が確認し、どの情報へのアクセスを許可するかを決めることです。
つまり、これからのAI活用では、次の5点まで含めて考える必要があります。
- 任せる業務の範囲
- 参照させるデータ
- 人が確認する地点
- 社外共有・公開のルール
- 実施後の記録と見直し
今月は、そうした流れを象徴する5つのトピックを取り上げます。
目次
1. ChatGPT Work登場|目標を伝えると、複数工程を進めて完成物まで作成
2. Microsoft 365 CopilotがGPT-5.6へ|Word・Excel・PowerPointを強化
3. ChatGPT Sites公開ベータ|自然な言葉から業務用サイトを作成
4. Gemini in Google Docs強化|図解作成とコメント対応を一体化
5. Claude Opus 5登場|長い業務を丁寧に確認しながら進めるモデル
さいごに|2026年7月は、AIが「完成まで進める仕事の相棒」になった
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1. ChatGPT Work登場|目標を伝えると、複数工程を進めて完成物まで作成

公式サイトはこちら:https://openai.com/ja-JP/index/chatgpt-for-your-most-ambitious-work/
概要|ChatGPTが「会話相手」から「仕事を進める担当者」へ

OpenAIは7月9日、長い作業や複数工程に対応する「ChatGPT Work」を発表しました。
アプリやファイルから情報を集め、作業を小さく分け、文書・表計算・プレゼンテーション・サイトなどの完成物を作ります。
一言で言うと、これまで人が何度も指示していた作業を、1つの目標から続けて進めやすくなった機能です。作業中は進み具合を確認し、追加の指示や方向修正、重要操作の承認もできます。
※「AIエージェント」=人の指示を受けて、単に回答するだけでなく、計画を立てたり、複数のツールを使ったり、複数ステップの作業を進めたりするAIのことです。

便利になるほど、アクセス範囲と確認方法が重要です。まずは「毎週の会議資料を更新する」「月次集計の下準備をする」など、結果を人が確認しやすい業務から試すとよいでしょう。
2. Microsoft 365 CopilotがGPT-5.6へ|Word・Excel・PowerPointを強化

※本サイトは海外のウェブサイトであるため、英語で表示されております。お手数ですが、翻訳ツールをご利用の上、ご覧ください。

同じく7月9日、GPT-5.6がMicrosoft 365 Copilotの新しい優先モデルになることが発表されました。対象はWord、Excel、PowerPoint、Copilot Chat、Coworkです。
重要なのは、別のAIツールを覚えなくても、普段使う画面の中で文章・分析・資料作成の品質向上を受けられる点です。OpenAIは、少ない指示のやり直しで、より整った成果物を作りやすくなると説明しています。
※「優先モデル」=Copilotが仕事に使う中心的なAIモデルです。利用者が毎回モデルを選ぶという意味ではありません。

性能向上を実感するには、実際の社内資料を使った比較が有効です。たとえば、同じ月次報告書や提案資料を作り、修正回数・作業時間・数字の正確さを確認してみましょう。
3. ChatGPT Sites公開ベータ|自然な言葉から業務用サイトを作成

参照元:https://help.openai.com/ja-jp/articles/6825453-chatgpt-リリースノート

ChatGPT Sitesは、アイデアや資料、データをもとに、対話しながらサイトや簡易アプリを作る機能です。
7月9日に公開ベータとして発表され、ダッシュボード、進捗管理、予定表、社内ポータル、対話型レポートなどを作成できます。
作ったサイトは、公開前に画面で確認し、修正を依頼できます。Business・Enterpriseではすでに利用でき、公開範囲は管理者設定やプランによって異なります。
※「公開ベータ」=正式版に近い機能を広く試せる段階です。仕様や利用条件が変わる場合があります。

作りやすさと公開の安全性は別問題です。顧客情報や社内限定情報を含む場合は、公開範囲、元データの扱い、更新担当者を決めてから利用しましょう。
4. Gemini in Google Docs強化|図解作成とコメント対応を一体化

※本サイトは海外のウェブサイトであるため、英語で表示されております。お手数ですが、翻訳ツールをご利用の上、ご覧ください。

Googleは7月28日、Google Docs内でGeminiを使い、画像・図・インフォグラフィックを作成・編集できる機能と、コメント対応を支援する機能を発表しました。
文書の内容をもとに図解を作るだけでなく、複数のコメントを要約し、未解決事項を抽出し、返信案や修正案を作れます。
つまり「資料を作る作業」と「関係者の確認を反映する作業」を同じ画面で進めやすくなります。
利用条件
Web版が対象です。Business Standard / Plus、Enterprise Standard / Plusなどで、7月28日から段階的に提供されています。管理者設定やスマート機能の有効化が必要です。

コメントには判断や責任が含まれます。AIに自動で決めてもらうのではなく、論点整理と下書きに使い、最終判断は担当者が行う使い方が適しています。
※本サイトは海外のウェブサイトであるため、英語で表示されております。お手数ですが、翻訳ツールをご利用の上、ご覧ください。

Anthropicは7月24日、「Claude Opus 5」を発表しました。Claude Proで利用できる最上位モデルで、長い作業、情報分析、表の確認、資料作成などを強化しています。
特徴は、作業結果を確認し、問題があれば修正を続ける力です。
公式発表では、業務の最初から最後まで進める課題や、パソコン操作、データ分析、資料の修正などで改善が示されています。
※「AIモデル」=文章・画像・データなどを理解し、回答や成果物を作るAIの頭脳部分です。モデルごとに得意分野や費用、速度が異なります。

AIが自分で確認する力は高まっていますが、誤りがなくなるわけではありません。数字、契約、顧客向け資料などは、出典や元データと照らし合わせて人が確認しましょう。
さいごに|2026年7月は、AIが「完成まで進める仕事の相棒」になった
今月の流れを一言でまとめるなら、AIが「1つの作業を手伝う段階」から「複数工程をつなぎ、完成物まで作る段階」へ進んだ月でした。
– ① ChatGPT Work:アプリやファイルを横断し、長い仕事を進める
– ② Microsoft 365 Copilot:Word・Excel・PowerPointなどの品質を高める
– ③ ChatGPT Sites:自然な言葉から業務サイトを作る
– ④ Gemini in Google Docs:図解作成とコメント対応を支援する
– ⑤ Claude Opus 5:長い作業を確認しながら進める
2026年6月は、AIが「いつもの業務画面で働く存在」へ近づいた月でした。そして2026年7月は、AIがその画面や情報をまたぎ、「完成まで進める仕事の相棒」へ変わった月だと言えます。
これからのAI活用では、単に「AIを使える」だけでは十分ではありません。重要なのは、AIに任せる範囲と、人が責任を持つ範囲を決めることです。
まずは、自社の業務を見直し、次のような作業を洗い出してみるとよいでしょう。
– 毎週・毎月くり返している資料作成
– 複数のファイルや連絡先から情報を集める作業
– 関係者のコメントを整理して反映する作業
– 表の数字を確認し、報告内容へまとめる作業
– 人が最終確認すれば任せられる下準備
AI活用の第一歩は、最新機能をすべて覚えることではありません。自社の中で「この作業、AIに手伝ってもらえるかもしれない」と気づくことです。
2026年7月の生成AIニュースは、AIが業務の一部分ではなく、業務全体の流れに入り始めたことを示しています。今後は、AIを使うかどうかではなく、AIを前提に日々の業務をどう設計し直すかが重要なテーマになっていきます。
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まずは「自社の場合は何が最適か?」といったご相談からでも構いません。お気軽にお声がけください。🙇
